« 井上君がドラマに出てた! | Main | 明日、トニー賞再放送! »

ブロードウェイ♪ブロードウェイ 

Acl ブロードウェイ♪ブロードウェイ コーラスラインにかける夢」をミッドランドスクエアで見てきました。やっぱり感動!

「コーラスライン」はご存知の通り、舞台のオーディションそのものを題材にしたミュージカルですが、この映画は「コーラスライン」再演のためのオーディションを、そのまま映画にしたドキュメンタリーです。

このオーディションには、全世界から3000人もの受験者が参加し、最後に残れるのはたったの19人。本当に厳しい世界に生きる彼等の生の声、オーディションの風景、審査をする人たちの様子などをカメラが捉えています。

「コーラスライン」自体、とてもリアルなバックステージものでしたが、この作品に出てくる人たちは、演じているのではなく、本当にオーディションの真っ只中にいる人たち。その真剣な眼差しや流した涙には心を打たれました。

映画はただオーディションの様子を追いかけただけでなく、マイケル・ベネットが「コーラスライン」を作る前に行った、ダンサーたちへのインタビューテープを紹介したり、初演時の映像を織り交ぜたりと、「コーラスライン」の歴史も紹介されていて、なかなか興味深いです。

その初演のコニー役だったバイヨーク・リーが再演版の振付師として参加していますが、すごく個性の強い人なんです。かなりオバサンなんですけど、ものすごくパワフル。さすがブロードウェイで生き残るだけのことはありますね。

コニー役には日本人の高良結香さんが挑戦していますが、最初バイヨーク・リーは高良さんよりもう一人の人を推しているんです。確かに、「フェーム」の替え歌で自分をアピールするなど、訴えてくるものはあって、彼女のことを気に入ったようでした。高良さんに対しては「5歳からこの国で戦ってきていないとダメ」みたいな、なかなか厳しいことを言ってたのでちょっと心配でした。

私が1番涙を流したのは、ポールのオーディションのシーンです。この役は映画の中でも「キャシーと同じくらい難しい」と言われていましたが、確かに、心の奥をなかなかさらけ出せない、難しい役だと思います。日本の初演では市村さんが演じていましたね。

オーディションではポールの台詞をそのまま言ってるシーンがありますが、これ、本当にオーディション?というくらい気持ちがこもっていて、本当に泣けてきました。審査している人たちも泣いていました。これ、映画のための演出でも何でもないんですよね。ここだけ見ても本当にドラマチックです。

オーディションは進んで行くと役別になってきて、その役の台詞や歌やダンスをやらされるのですが、ブロードウェイのレベルの高さには改めて驚かされます。不合格の人たちでさえすごい技術を持っています。素人の私には、「この人のどこがいけないの?」と思えてしまうくらいで、落とすなんてもったいない話です。そんな人たちがうようよしているブロードウェイ、恐るべし。

ところで、私が始めて劇団四季の「コーラスライン」を見たのは1980年の12月だったと記憶しています。その頃、日本ではオーディションで役を決めるというのは、まだまだ珍しかったのではないでしょうか。ですから舞台を見ていて、次から次へと落とされて帰されていくのが、あまりピンと来ませんでした。

この映画ではそれを目の当たりにするわけですから、本当に熾烈な争いなんだと実感することができます。実際に8ヶ月にも渡るオーディションの最終選考では、どの受験者も、ここまで来たことに誇りを持ち、力を出し切ったことに納得した表情を見せていました。それは、合格した人だけでなく不合格になってしまった人もです。

ですから、最後に選ばれた人たちが歌う「One」では、一人ひとりが本当に輝いて見えました。この曲を聴くといつもジーンときてしまうのは、そういった背景があるからなんでしょうね。

また「コーラスライン」が見たくなってしまいました。そしてこの映画は、ミュージカルを好きな人には是非見て欲しいと思いました。

|

« 井上君がドラマに出てた! | Main | 明日、トニー賞再放送! »

「ミュージカル」カテゴリの記事

「映画・テレビ」カテゴリの記事

Comments

私も昨日行ってきました! すごく面白かったですよね。
ただ、「コーラスライン見てるよね?」という作りなので、
知らない人には、テンポが早くて、誰が誰だか、
わからんだろうなと思いました。そういえば、ディアナは、
どんな人がやったんでしょうね。

あと、パンフレットによると、あのなかに日本公演に
来てる人もいるので、直接見てるかもしれないなあと思いました。

>その初演のコニー役だったバイヨーク・リーが再演版の振付師として参加していますが、すごく個性の強い人なんです。

そうそう〜。私もあんまり彼女がパワフルなんで、笑ってしまって。
ニューヨークで生き抜いてんぞ! って感じですね。

Posted by: あき | October 27, 2008 at 07:36 AM

>あきさん

うちの娘も「どうしてディアナがいないの?」と言ってました。かなり重要な役なのに、映画では全く取り上げられていませんでしたよね。あまり面白いエピソードがなかったのかしら?

またコーラスラインの映画が見たくなって、私はTVから録画したビデオしか持っていなかったので、アマゾンのマーケットプレイスでDVDを買おうかどうか迷っていたら、売れてしまいました(泣)。

TVでやってくれないかしら・・・。

Posted by: きゃらめる | October 27, 2008 at 08:27 AM

Post a comment



(Not displayed with comment.)




« 井上君がドラマに出てた! | Main | 明日、トニー賞再放送! »