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シネマ歌舞伎特別編「牡丹亭」

Photo シネマ歌舞伎特別編 坂東玉三郎・中国昆劇合同公演「牡丹亭」を見てきました。

前半は、昆劇の故郷・蘇州での上演を前に、玉三郎の講演会や記者会見、中国人との練習風景など取り上げたドキュメンタリーでした。

玉三郎のような名女形でも、昆劇という、歌舞伎とは全く違う舞台芸術を前に、かなり苦労をされている様子がわかりました。特に言葉の問題は乗り越えることができない、とおっしゃっていましたが、幸か不幸か日本人には蘇州語はわからないし、標準語を話す中国人でさえわからないみたいでした。発音の練習風景も出てきて、常にテープを聞いたりして耳で覚えようとしていましたが、本番の舞台を見る限り、他の役者さんと全く同じように台詞を言っているように聞こえました。努力の賜物ですよね。

中国の学生を前にした講演会では、質疑応答の中で「昆劇の衣装は歌舞伎の衣装より袖が長いが、苦労しなかったか?」という質問があり、それに対する答えは「自分達役者は、衣装は体の一部だと考えていて、そうなるためには稽古の回数を重ねるしかない」でした。本編を見てわかりましたが、昆劇の衣装は袖口から長い布が伸びていて、それを垂らしたり袖口で畳んだ状態にしたり、かなり扱いにくそうな衣装ですが、確かに、体の一部になっていました。

また、昆劇の台詞回しは独特のトーンがあって、歌っている、というより、声で楽器を奏でているというような印象を受けました。あの台詞回しは、口承でなければ後世には残せないのかも。世界無形文化遺産に登録されているそうです。

ドキュメンタリーの中では、昆劇の指導を受けたお礼に、玉三郎が中国の役者にお稽古をつける場面がありました。このような文化交流ができることは、本当に素晴らしいと思いました。古くから伝わる文化・伝統をお互いに理解しあうことで、国と国の壁が取り払われたような気持ちになれました。

「牡丹亭」本編は、不思議なお話だと思いました。夢の中で会った青年を恋しく思うあまりに、病死してしまう杜麗娘(とれいじょう)。その後、実在した夢の中の青年、柳夢梅(りゅうむばい)との不思議な巡りあわせで生き返る・・・というものです。なかなかこんなお話、無いですよね。

杜麗娘役の玉三郎は、美しかったです。昆劇では、先程も触れた独特の台詞の他に、歌と踊りもあり、今で言うミュージカルみたいですね。とても日本人が演じているとは思えない、素晴らしい演技でした。

それにしても、あの台詞回しは、かなり睡魔を誘うこと間違いなしです(汗)。

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