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「THE 39 STEPS 秘密の暗号を追え!」(3/18 ソワレ)観劇

39 「THE 39 STEPS」を見てきました。すごくスピード感のあるお芝居でした。

開演10分くらい前でしょうか、客席に入ると、誰かもう舞台上に人が立っていたんです。何か喋っていたので、あわてて席に着きました。その方は演出の方だったと思いますが、お芝居の前に解説を始められたのです。

なんでもこの作品、準備期間が普通のお芝居に比べてとても長かったんだそうです。というのも、出演者4人で139役をこなさなければならないので、通常の稽古時間では足りない。そんな話をされました。

139人って、最初はあまりピンと来ませんでしたが、先日見たばかりのサブちゃんの舞台の出演者が137人。あれより2人多いってことですよね!?御園座のあの大舞台に、137人ずら~と並んだ光景を思い浮かべると、その数の多さが実感できました。その上、139役のほとんど全ての役(135?)を浅野和之さんと今村ねずみさんお二人が演じていたというのだからすごいのなんの。早替わりのスピード、機関銃のような台詞回し。ちょっとでもつかえたら、そこで流れが止まってしまい、お芝居が台無しになってしまうわけですからね。そして私たち観客に対しても「想像力を働かせて、集中して見て下さい」とおっしゃってました。だから私も、気合を入れて集中して見ましたよ~。

この作品は、ヒッチコック監督の映画「三十九夜(The 39 Steps)」が元になった作品なんですが、前説によると「4人の役者が映画のパロディを作る、という設定」なんだそうです。そのつもりで見て下さい、とおっしゃっていたのでそのつもりで見ました。すると、なるほど、これはもしかして、映画でチラ出しているヒッチコックの真似をしているのかな?というシーンもありました。この点は、劇場で映画のDVDを500円で購入しましたので、確認しようと思っています。

そして、役者4人でパロディを作るので、一人何役もこなし、セットの出し入れも自分達でやらないといけないんだとか・・・。かなり凝っていますよね。ちょっとネタバレになってしまいますが、高岡早紀ちゃんが石丸幹二さんに、「窓の外に怪しい男が二人いる」と言うシーン、石丸さんが窓のカーテンの隙間から窓の外を見ると、舞台下手に街灯を持ち、トレンチコートを着た浅野さんとねずみさんが登場、カーテンを閉めると引っ込む・・・を何度か繰り返す、といった具合です。そして、このテンポが絶妙にいいんですよね~。

会話のシーンはもっと忙しそうでしたね。役者さんの数より登場人物の方が多いわけですから、瞬時に衣装を替えて、また戻って。また戻るのも、きっと映画がそうなっているんだと思うんですけど、それをそのまんま再現しようとするところがバカバカしくていいんでしょうね。

パントマイム的な動きもたくさんありました。パントマイムも想像力を働かせないといけないところは共通していますよね。

また石丸さんが殺人犯に間違われて逃走するお話なので、逃げ回っている間、場面がどんどん変わるんですけど、これも机やら椅子やら窓枠やらを上手に使って上手に見せていました。ここでもやっぱり想像力が必要なんですね。観客も脳みそフル回転です。

今までいろんなお芝居を見てきましたが、「THE 39 STEPS」はちょっとこれまで見たことのないタイプのお芝居でした。細かいところを追求するともっと楽しめそうです。今回はざっくり全体を見たので、できれば映画版を見てからもう一度見てみたいと思いました。再演されたら是非また見たい作品です。

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