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June 2010

四谷怪談忠臣蔵(6/20 夜の部 中日劇場)

Photo お友達からチケットを譲っていただいたので、市川猿之助さん演出の「四谷怪談忠臣蔵」を見てきました。

中日劇場で歌舞伎を見るのは初めてでしたが、何と!花道が無いんですね。その代わりに、役者さんが通路を花道に見立てて下りて来ました。しかも、下手側だけではなく、中央や上手の通路にも。ミーハーなので、役者さんの客席下りって好きなんです。通路に近い席だったので、間近で見えましたよ。

猿之助歌舞伎は、派手な演出で有名ですが、この作品もド派手な演出で観客を喜ばせてくれました。

まずは宙乗り。観客の頭上を通って2階席まで飛んで行きます。私の席は、軌道の少し斜め下だったので、足の裏だけでなくお顔もよく見えましたよ。

宙乗りの終着点では、金銀のテープ(を小さく切ったもの)がすごい勢いで降っていました。1階席にも落ちてきて、私も記念に2~3枚拾いました(笑)。

客席で右近さんが宙乗りしてる間、舞台上では花火が上がっていました。もちろん本物ではありませんが、なかなかリアルできれいでしたよ。打ち上げ花火だけでなく、締めは仕掛け花火(ナイアガラ)。舞台の上と、客席上空と、両方見ないといけないのでちょっと大変でした。

1番派手な演出は、何と言ってもラストの滝のシーンです。本物の滝のように大量の水が舞台の上でたたきつけられるように落ちて来るのですが、その滝に打たれながら殺陣をするのですから大変!舞台奥に向かって高くなるスロープだし、水に濡れているので滑りやすいだろうし・・・。観劇前にchunichitheatreさんがツイッターでつぶやいていらっしゃったんですけど、このシーン、役者さんたちは水をはじきやすい素材の衣装なんだそうです。でも右近さんだけは着物を着ていらっしゃるそうで、ただでさえ重い着物が水を含んですごく重くなっているんだろうなあと思いながら見ていました。

お話は「忠臣蔵」と「四谷怪談」のミックス。1度で2度楽しめる、お得な作品です。早替わりもたくさんあったし、首もポンポン飛んでたし(汗)、歌舞伎に馴染みがなくても最後まで楽しく観劇できる作品だと思いました。

猿之助歌舞伎は今回初めて見ましたが、「スーパー歌舞伎」と命名されているものは、もっと派手なんでしょうね。毎年中日劇場で上演されていたわけですから、もっと早く足を運んでおけば良かったと後悔しています。

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高木守道さん講演会(6/26 サタデープログラム)

Morimichi 今日は朝早くから、T高校サタデープログラムの中の「高木守道さん講演会」に行ってきました。実は私、小学6年生の時(ドラゴンズが20年ぶりにリーグ優勝した年)に、初めてTVで野球中継を見て、ファンになったのが守道さんなんです。西日の入る部屋で、背番号1番の守道さんがヒットを打つのを見て、かっこいい~と一目ぼれしてしたことを今も覚えています(笑)。

守道さんのお話は、たった1時間では時間が足りないくらいでした。まず、ご自身の高校時代のお話。県岐商野球部に長嶋茂雄さんがやってきて、監督に守道さんのことを「素質がある」と褒められたとか。そのおかげかどうか、1年生で甲子園へ出場しヒットを打ったお話。

卒業後ドラゴンズに入団。初打席は、パチンコ屋さんの店内放送で呼び出しがかかり(当時2軍だったので)、先輩の体調不良で急遽中日球場へ召集されたとのこと。たまたま負けゲームだったからピンチランナーで使ってもらって盗塁し、そのまま守備にも入り、次の初打席でホームランを打ったそうなんです。やっぱり「持ってる男」だったんですね~。すごい!

守道さんの解説は、よくアナウンサーの方からも「辛口」だと言われるそうなんですけど、「ナイスプレーはプロだから当たり前」、「お金を払って見に来てくれるお客さんに満足してもらえるようなプレーを心掛ける」など、守道さんのプロ根性が垣間見えるようなお話もして下さいました。守道さんの実績があるからこそ、説得力も増すのではないでしょうか。

現役時代、打球が3塁方向に飛ぶと必ず1塁のベースカバーに走ったというお話。1試合で何往復したことか。1塁への暴投は、たまにしか無いが、たまたまカバーに入らなかった時に暴投があっては何にもならない。地味なプレーだけど、毎回必ずベースカバーに入っていたら、それを当時の別当監督(大洋かな?)に認めてもらえて、それがとても嬉しかったとおっしゃっていました。守道さんの地道な努力が、素晴らしいプレーにつながり、チームにも貢献していたのですね。でも、ご本人は暑い中日球場でヘロヘロになっていたそうですよ(笑)。

そして今の若い選手たちへの助言。守道さん自身、先輩が体調不良で呼び出された日に初ホームランを打って、チャンスをものにしたわけですから、故障者が多い今シーズンは、若手にとってはチャンスなのかもしれませんね。

質疑応答もなかなか面白かったですよ。「アライバのコンバートをどう思うか」とか、「森野やブランコの守備をどう思うか」とか、「セサルをどう思うか」などなど。守道さんは新聞の読者欄もよく読んでいらっしゃるみたいで(多分、中日スポーツ)、ファンの不満や苛立ちもよくご存知のようでした。更に野球評論家として、あるいは監督経験者としての意見を聞かせていただき、現場の苦労、選手の苦悩などもよくわかりました。プロの目線でのお話を、ユーモアを交えて語って下さり、あっという間に1時間が過ぎてしまいました。

終了後、正門に向かって歩いていたら、たまたま私の前方を守道さんが歩いていらっしゃったんです。思い切って「守道さん!」と声を掛けたら気さくに応じて下さり、握手もして下さいました。感激して、ちょっとウルウルっとしてしまいましたよ。こんな間近でお会いできるなら、色紙でも用意しておくべきだったかしら。

私にとっての「ミスタードラゴンズ」は、昔も今も、やっぱり守道さんです!今日は良い日になりました。ありがとうございました。

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「おくりびと」(6/16 夜の部 御園座)

Photo 舞台版「おくりびと」を見ました。映画をそのまま舞台化したものではなく、映画から7年後の話を描いています。ですから登場人物も少し違っていて、主人公達には小学校入学直前の男の子がいるし、葬儀屋の事務員さん(映画では余貴美子さんでしたね)は退職してしまって、電話の相手としてだけ登場していました。

映画の印象がとても強いので、舞台版はどうなるか・・・と思っていましたが、勘太郎さんも田中麗奈ちゃんも、映画版と同じような雰囲気で全く違和感無し。葬儀会社社長の柄本明さんも、アクの強さでは山崎務さんに負けない存在感がありました。ちょっと台詞が聞き取りにくかったのが残念。

映画版に登場しない、音楽教室の先生役の真野響子さんは、本当にお美しく、立っているだけで舞台全体が引き締まるような感じがしました。

そして舞台の雰囲気を、時には華やかに、時には明るく、そして悲しみをも一層盛り上げていたのが音楽の生演奏です。最初は舞台の中央で、お芝居が始まると下手、ちょっと上の方で演奏されていました。全編に流れる生演奏が、登場人物の気持ちを代弁しているかのように聞こえることもありました。作曲は映画版と同じ久石譲さん。全編コンサートかと思えるくらい贅沢な演奏でした。

ストーリーは、映画版を見ておくとよくわかるエピソードが時々ありました。例えば、葬儀社が新入社員募集をするのですが、そのチラシにまつわるエピソードや面接の様子などは、映画を見た人は、より楽しめると思います。主人公の仕事に対する気持ちとか、映画を見ていないと、見た人と同じ様には理解できないかもしれませんね。

映画版と同じように、シリアスな話の中にもユーモアが盛り込まれていて、時々笑いも起きていたのですが・・・、話は私にとっては意外な方向に展開して行きました。見ていて、ちょっと辛かったかな。

全体的にはうまくまとまっていて、いい作品だと思いました。

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「キャンディード」(6/2 ソワレ 帝国劇場)

Photo_2 運よく「キャンディード」初日のチケットを譲っていただき、行って参りました。さすが初日ということで、ロビーには演出のジョン・ケアード氏のお姿が・・・。田舎モノの私は、それだけで舞い上がってしまいました(笑)。

「キャンディード」は2001年に佐渡裕さんの指揮で見たことがあります。演出は宮本亜門さん。出演は石井一孝さん、岡幸二郎さん、中島啓江さんなど。その時はセットも大掛かりで、まるで「8時だよ!全員集合」のようなドタバタ劇(軽い褒め言葉ですよ)のような感想を持ちましたが、残念なことにストーリーはさっぱり覚えていませんでした。

ジョン・ケアード版を見たら、何か思い出すかしら・・・と思っていましたが、驚くほど覚えていない。セットもとてもシンプルだし、何だか、全く別の作品を見ているようでした。

キャストで1番驚いたのが新妻聖子さんです。佐渡&宮本版を見た時、あまりしっかり覚えていないのですが。グネコンデ役は喉を酷使するので、ダブルかトリプルキャストになっていたような気がします。それを一人でずっと演じるわけですから、ちょっと心配です・・・。でも、新妻さん、まるで芸大出身かと思わせるくらいお上手で、すごく練習されたんだなあと思いました。

市村さんのヴォルテールは、難しい話なのに観客を惹きつけ、説得力があるところはさすがだと思いました。これでこなれてくれば、もしかしたらアドリブも飛び出してくるかもしれませんね。

井上君のキャンディードは、まっすぐで純真なところが井上君にぴったりですよね。

難しい歌が多いのに、とっても聞きやすかったです。2001年版はオペラ歌手出身の方も多かったみたいで、聞き取りにくかったような気がしていますが、今回そんなことは全くありませんでした。

ストーリーは理解しづらいしあまり共感できませんが、意外と最後まで楽しめましたよ。

今年は佐渡さん版キャンディード(ロバート・カーセン演出)も上演されるそうですが、バーンスタイン没後20周年だったんですね。納得。

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「ムサシ」(6/2 マチネ 彩の国さいたま芸術劇場)

Photo 上京する機会があったのでチケットを探していたところ、「ムサシ」のチケットを譲っていただけることになりました。はるばる、埼玉まで行って来ました。

巌流島でムサシ(藤原竜也)に負けた小次郎(勝地 涼)は、実は生きていて、今度こそはムサシを倒そうと、6年後、彼の前に現れます。それを、何とか思いとどまらせようと、周りの人たちがあの手この手を使いますが、その様子がコミカルで面白い。

ところが話が進むにつれ、何やら様子がおかしいことにムサシと小次郎は気付いて、思いがけない展開となって行きました。自分もムサシたちと一緒に不思議な体験をしたような気分に・・・。

この作品には「命を大切に」というテーマがあるんでしょうね。でも決して重苦しくならず、最後はムサシや小次郎のように、何か吹っ切れたような感覚になりました。

藤原竜也君は、さすがですね。若いけど存在感もあるし。イ・ビョンホンの吹き替えやっても藤原君の顔が浮かんできてしまうのは、仕方ないでしょうね~。^^;

井上ひさしさんの作品は、一体何十年ぶりだろう、というくらい久しぶりに見ました。「きらめく星座」を夏木マリさんで見た記憶があります。あれも笑って泣ける作品でした。新しい作品に取り組んでいらっしゃると思っていたのに、亡くなられたのは本当に残念です。

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